(神奈川|江の島)相模湾に浮かぶ弁財天と猫の島
藤沢から江ノ電にゆられ江ノ島へ。
日本三大弁財天(弁才天)と言えば、安芸の宮島、近江の竹生島、そして江島……と言いたいところだが、そう単純ではない。
最後の一つは、江の島と言われることもあるのだが、奈良の天川村と言われることもあるのだ。
ちょっとすっきりしないが、 ともかく江の島は弁天さまで有名な場所である。
江の島弁天橋を渡ると見えてくるのが、青銅の鳥居。
鳥居には龍が施された額には「江嶋大明神(えのしまだいみょうじん)」の文字が。
これは鎌倉時代の蒙古襲来に勝利した記念に、後宇多天皇から送られた勅額の写しなのだとか。
かっこいい文字である。
その鳥居の先につづく弁財天仲見世通りには、店が立ち並ぶ。
途中、シラスパンというのを買って食べたのだが、中にチーズが入っておりシラスの風味と絶妙にマッチしていておいしかった。
弁財天仲見世通りを通り抜けた先に待っているのは江島神社。
はりきって階段を登ったはいいが、左右にさらに続く階段をみてげんなりしてしまった。
この日は、かなり暑く、「これを登っていくのは無理!」と思って引き返した。
階段を下りて右手(江の島神社を正面にみると左手)に、「エスカーのりば」という看板が見えた。
360円で上まで行けるようなので、これしかないとチケットを購入。
しかも江ノ電の「1日乗車券のりおくん」を見せると、320円になった。
このエスカー、昭和34年に国内初の野外エスカレーターとして誕生したものらしい。
いまではいろいろなところにある野外のエスカレーター。
その歴史に燦然と輝く、国内初のエスカレーターに感慨深いものを感じながら上へ進む。
一つ目のエスカーを下りると待っている「銭洗白龍王」。
「銭洗(ぜにあらい)」という文字からもわかる金運によさそうなところである。
さっそく財布に入っていた小銭を洗う。
そして、「入れられるものなら入れてみろ」と言わんばかりの挑戦的な位置に設置された賽銭箱。
これは投げるしかない!!
結果は1枚目は弾かれたものの、2枚目で見事に入った。
これで金運UPだなと、謂れも読まないうちから勝手に満足。
さらにエスカーを2つほど乗り継ぎ、頂上へ。
頂上からは、広がる海と水平線という眺めを堪能。
今回は江の島シーキャンドルには行かずここで引き返した。
下りは自分の足で歩いたが、意外とあっさりと下まで到着。
江の島を歩いていて思ったのだが、猫がとても多い。
途中「江の島 ネコ募金」というのもあった。
江の島には捨て猫がたくさんいるらしい。
募金は不幸な猫を増やさないための避妊手術のためのものだと書いてあった。
猫も幸せに暮らせたらいいなと思いつつ、猫に見送られながら島を後にした。
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島までのアクセス:小田急片 瀬江ノ島駅から徒歩15分、江ノ電 江ノ島駅から徒歩18分、湘南モノレール 湘南江の島駅から徒歩20分
●江島神社
社務所:8:30 ~ 16:30
休み:なし
web site:http://enoshimajinja.or.jp/
●エスカー
時間:8:50 ~ 19:05
休み:なし
料金:全区間 360円(1区間ずつの値段設定もあり)