子どもと一緒に中之島散歩
誕生日も近いので子どもに何が欲しいか聞いてみたら「恐竜の本」という返事をもらった。
恐竜の本と言っても図鑑がいいのか、物語になっている絵本がいいのか、わからず、子どもと一緒にジュンク堂書店の大阪本店へと行った。
いろいろな絵本に目移りしながらも選んだのは、『きょうりゅうたちのクリスマス』という絵本。

その後、サンプルとして置かれていたくもん(公文)のおもちゃでひたすら遊び、ようやく帰ろうとしたところ、子どもの目に留まったのが『うどんのうーやん』という絵本。
内容はうどんがじぶんで出前にでかけるという話で、絵も内容もおもしろい。また紹介記事も書こうと思う。
その絵本を気に入り、誕生日プレゼントとは別に『うどんのうーやん』も購入。

『うどんのうーやん』を抱きしめる子どもに、「昼ご飯は何を食べたい?」と聞いたら、決まりきった答えが返ってきた。
というわけで、近くのうどん屋を検索。ジュンク堂書店のある堂島アバンザの横に立つ堂島プラザビルの地下にさぬきうどん四國屋本店という店があったのでそこに向かった。
13時を過ぎており、比較的落ち着いた店内でゆっくりとうどんをいただいた。
ダシがしっかりと効いており、コシのあるうどんがおいしかったが、あたたかいうどんはスープはやや塩味(えんみ)が強いかなと感じた。
その塩味も個性だと思えるような味であったので問題はないのだが、子どもが嫌がらないかなと思ったのある。
結局。子どもはうどん一杯を残らず食べたので、そんな心配も無用であったわけだが。
店を出た後は、久しぶりに中之島を散歩することにした。
最近、日中は暑すぎてあまり外に出ていなかったのだが、この日は曇っていて風もあり比較的過ごしやすい気候だった。
渡辺橋を渡り、堂島川沿いを東にまっすぐ歩いて行くと、中之島図書館が見えてきた。

野口孫市、日高胖による設計の建物はなかなかの見ものである。
中に入ってみると、広い空間が広がっており、立派な中央階段が素敵な中央ホールが出迎えてくれる。
見上げてみればドーム状の天井のステンドグラスから自然光が降り注いでいる。

建物ばかりに目がいってしまうが、今日は家族で訪れているので、子どもの喜びそうな本がどこにあるのか総合案内で尋ねてみた。
すると、中之島図書館では基本的にはビジネス関係の書籍や資料を置いているそうで、子どもの楽しめそうな本はないようであった。
残念に思っていると、総合案内の人が夏休み特別展として「300分の1のたくらみ 景観模型の世界」を開催していることを教えてくれた。

それは息子も楽しめるかもしれないと、早速行ってみることに。
ホールの階段を上がり、3階にいくとすぐに展示室があった。
部屋に入ってみると、世界中のいろいろな場所が300分の1のスケールの模型で作られており、大人が見ても楽しめる内容だった。
息子はと言うと、大喜びで模型を見てまわっていた。



中之島図書館を出たあとは休憩も挟みつつ、ぶらぶらとさらに東へ歩いて行った。
すると今度は子ども本の森中之島という図書館があり、子どもがそこの青リンゴのオブジェに興味津々。

行ってみると、予約なしでも入れる枠があるとのことで、入館させてもらった。
3階建で、中は思ったよりこじんまりしていたけど、綺麗だし、吹き抜けの空間は開放感がありよかった。
1階には壁に映し出される映像を楽しめる空間もあって、子どもがじっと集中してみたり、壁を触ったりしていた。
本も子どもがとりやすい低めの棚が中心で、息子は次々といろいろな絵本を見ていた。
今日は通りがかりに少し入っただけだが、今度ゆっくりときてみたいと思った。
子ども本の森中之島をでたあとはさらに東へ。
息子は風に飛ばされるごっこをしたり、バラ園で踊ったりとても楽しそうにしていた。

中之島の東の端まできたら、天神橋へと上がり、天神橋筋商店街の方へと向かった。疲れてきたので、目に入ったはらドーナツで休憩をすることにした。

空いている時間帯だったようで、2階には誰もおらずソファー席でまったりとさせていただいた。
息子はソフトクリームを食べてご満悦なまま、いつの間にやら寝てしまった。

本格的に寝入ってる様子だったので、はらドーナツにこのまま1〜2時間いるのもなと思い、抱っこで移動することにした。
天神橋筋商店街を歩いていると、以前入ったことのあるピザ屋さんの通りが目に入った。
とても美味しかった記憶があり行ってみると、席で息子を寝かせられそうだったため、そこで晩ごはんを食べることにした。
寝ている息子を横目に夫婦でのんびりピザとワインに舌鼓。



ちょうど食べ終える頃に、息子もぼちぼち起きそうだったので店を後にして、そのまま大阪天満宮駅から電車に乗り帰路についたのであった。
初めはジュンク堂だけ行って帰ってこようと思って家を出たのだが、思いがけず中之島を満喫することになった。
息子も喜んでいたので、また同じようなコースで来たいと思う。