癌が再発した。
楽しい内容ではないです。
自身の備忘録的意味合いも込めて、闘病の日記を書こうと思っています。
本日は入院1日目、4日後の手術までは暇なので、つらつらとこれまでのことを書いていこうと思います。
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昨年、11月に舌癌の切除手術をした。
リンパ節転移などもなく、ステージ1で舌の一部を切り取りシートを貼って再生を促すという手術だった。
2週間ほど入院して、はじめは経鼻カテーテルで鼻から栄養を入れるという入院生活だった。1週間くらいして少し飲み込めるようになってからはソフトな豆腐のようなものからはじまって少しずつ粥などの柔らかいものなどが食べられるようになっていった。
やや硬めの粥を食べられるようになった段階で退院。
その後も家で、離乳食のような食事から始めて、1〜2か月かけて徐々に普通のものが食べられるようになっていった。
舌が少し突っ張ったような違和感はあるが、以前の舌が痛かった状態からは解放されて、仕事も再開して、問題なく過ごしてきた。
術後も定期的に病院に通い、最近は月1回の通院をしていた。
8月31日の健診時には造影CTをして、特に怪しいものもなく問題なしだった。
9月末ごろの再診の予約をとり、いつも通り生活を送っていたのだが、9月19日火曜日、朝起きると下顎の骨のあたりで打ち身のような痛みを感じた。
その前1週間ほどの間にも時々ごく軽い痛みを感じていたが、痛みはすぐに引き、触ってもなんともないし、子どもを抱っこしてる時に頭をぶつけられたかななどと考えていた。
19日の朝は明らかな痛みで、顎のところをしっかり触っていると骨の辺りに腫れがあった。
ちょうど手術をした左側の顎下のため、ちょっと嫌な予感がした。
いつのまにかぶつけたりして炎症で腫れてるだけかなとも思ったが、念のため早めに診てもらえないか病院に電話してみた。
しかし、予約がいっぱいで難しいとの返答であり、1週間後には予約が入っているため少し様子を見ることにした。
水曜、木曜日と仕事に行ったのだが、腫れは引かず気持ち大きくなったような気がした。
金曜日、再度病院に電話をしてなんとか診てもらえないかと伝えたところ、金曜日は先生が手術で全く手が空かないらしく、土日は病院が休み、早くて月曜日、予約はいっぱいなので予約外の飛び込みで来てほしいとの返答をいただいた。
土日は仕事があったし、ちょうど月曜日は休みだったので、了承して電話を切った。
土日はバタバタと仕事をして、9月25日の月曜日に来院、エコーで見てもらったところリンパ節が腫れていた。
ただエコー画像では明らかな腫瘍という像でもなく腫瘍か炎症かはグレーだという話だった。
その日は針を刺して細胞を取って検査に出したのと、PET検査の予約をした。PET検査は10月3日火曜日が最短だという話だったのでそこで予約をとり、また針生検の結果も1週間ほどで結果が出るとのことだったので、その両方の結果を見て今後の方針を決めようという話で落ち着いた。
1週間はあっという間に過ぎ、火曜日にPET検査を実施、数時間で結果が出るのでその結果を見て先生との話という予定だった。
PET検査は絶食で行うため、検査後遅めの昼ごはんを食べると、呼び出しがかかった。
針生検の結果は炎症の細胞しか出ていなかったとのことであったが、PET検査の結果は、腫れてる部分が光っているので腫瘍がかなり怪しいという話であった。
また昨年手術をした舌のさらに奥のところも少し光っているという話であった。
腫れはさらにこの1週間でやや大きくなっていた。
PET検査がかなり怪しいので、手術をする方向で話が進んで行ったのだが、耳鼻科の手術予定で空いているのが最短10月31日とのことでまずはそこを仮押さえしてもらった。
ただ大きくなってきているというところを重要視してくれて、可能な限り早い方がいいだろうということで、他の科の手術が入っていないところで手術室を使わせてもらってなんとかできないか検討するとのことであった。
うまく行けば最短で10月10日に手術が入れられるかもしれないとのことで、それが確定するのが翌日10月4日だということであった。
10日手術になった場合はその前が3連休ということもあり6日から入院になるとのことだった。
4日に確定、6日に入院だと仕事の都合や入院の準備なども含めかなりタイトなスケジュールとなるが、癌の再発であれば命にも関わってくる。
なるべく早く手術をしてほしいという旨を伝えて、翌日手術が入れられたかどうか電話をもらうことになり、手術に向けてのレントゲンや採血などをしてその日は帰宅した。
翌日私は仕事中のため、病院からの電話は妻にかけてもらいその結果を妻から私にラインで連絡してもらう手筈になっていた。
昼、少し落ち着いたタイミングでラインを見ると10日の手術で確定したとのことだった。
前もって上長には現状を話しており、しばらく休むことになること手術日次第では明日から出勤できなくなることを伝え了承をもらっていたが、それが確定したことを伝えた。
翌日5日に手術説明を受け、6日には入院となるのである。
急な話だったので自身の仕事を他の人に引き継いだり、顧客にしばらく休みになることを電話したり、終えなければならない事務作業をしたりして、かなりバタバタしたがなんとか区切りをつけることができた。
6日、子どもを母に預けて妻と共に手術の説明を受けに病院へと赴いた。
手術は左頚部のリンパ節郭清(腫れてるリンパ節を含め、転移が疑わしい周囲のリンパ節を脂肪ごと取ってしまう)と、PET検査で光っていた舌の奥の部分の切除を行う予定だという話であった。
頸部はT字に広めに切開するので、術後皮膚が突っ張ったりする首を伸ばしたりストレッチのようなリハビリが必要になるという話だった。
また神経の近くのリンパ節を取り除くので、左の口角が動かしにくくなったり、動かなくなったりするかもしれないという話もあった。
舌の方はやや範囲は広くなるもののおそらく昨年と同じような手術になるだろうとのことであった。
ただ最終的には入院した日にMRI検査もして、その結果を見て最終判断ということであった。
5日は病院の説明の後、帰宅して入院の準備である。
家の雑務もいろいろ残っており、荷物を準備し、いろいろ片付けるのに6日の朝5時過ぎまでかかってしまった。
数時間仮眠をとって、いよいよ入院である。
(続く)