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1歳児と鉄道で行く姫路、佐用、湯郷温泉の旅 〜子連れで初の宿泊旅行〜



(計画)

仕事の帰り道、電車内で吊り革広告を見た。

「関西どこでもきっぷ」というJR西日本の在来線と特急とさらに新幹線が乗り放題になる切符らしい。

JR西日本は、「JR西日本 どこでもきっぷ」を発売。JR西日本全線で新幹線、特急列車を含む普通車自由席が3日間乗降自由。普通車指定席も6回まで利用可。(中略)旅行会社では、2日用の発売もあり。発売額は大人18,000円(子ども半額)で、発売期間は10月8日~12月18日(土)。

https://www.tetsudo.com/event/34195/ (TETSUDO.COM)




昨年は、「どこでもドアきっぷ」という、新幹線や特急、在来線が乗り放題になる切符で妻と鞆の浦や東尋坊に日帰り旅したが、その切符に近い。

その時の記事はこちら↓




息子も少し大きくなり、電車の移動で京都くらいまでは行けるようになった。

うまく旅程を考えれば、子どもと一緒にお泊まり旅行も行けるのではないか。




妻とも相談し、計画を立てることにした。

自分たちもちょっとでもゆっくりしたいという思いもあり、目的地は温泉。




近場で行きやすいとなると有馬温泉や雄琴温泉、白浜なんかが候補にあがったけど、いずれも夫婦二人では行ったことがあり、今回は行ったことのない場所に行ってみようという話になった。




そこで、電車ではそれなりに近いのにあまり馴染みのない岡山県で探してみた。

子連れでも移動しやすく、宿泊しやすい場所でさらに空いてそうだとなおよい。

すると岡山の美作エリアに湯郷(ゆのごう)温泉という美作三湯に数えられる温泉郷を発見。




宿は、子どもを歓迎してくれそうな「やさしさの宿 竹亭」というところを予約した。

じゃらんで「やさしさの宿 竹亭」を見る(広告)




子どもの遊ぶスペースがあったり、赤ちゃん連れにも優しいという口コミもあったりしたので決めた。

また息子とゆっくり風呂に入りたかったにで、少し奮発して温泉がついてる部屋を選んだ。




宿が決まったところで電車の時間を調べていく。

子どもが一回の乗車で我慢できるのは1時間くらい、仮に途中で寝ても2時間が限界。




大阪駅から佐用駅までは特急スーパーはくとで1時間40分くらい、さらに乗り換えて、30〜40分で最寄りの林野駅に着くようだが、子連れで一気に林野駅まで一気に移動は難しそう。




途中下車をして子どもと遊びつつ、徐々に目的地を目指すのが良さそうである。

せっかく新幹線も乗れる切符なのだし、時間短縮にもなるのでまずは新大阪から姫路駅までのぞみに乗ることにした。

姫路を少し観光、次に特急スーパーはくとで佐用駅へいき、乗り継ぎの電車の時間的に少し余裕があるので、佐用駅周辺もぶらついてみる。

そこから、宿の最寄り駅である林野駅を目指すことに決めた。




帰りを同じルートで調べてみたが、時間的にいまいちよい電車がない。

路線図を見ていると、姫新線をさらに西へ進み津山駅へ出る津山線で岡山駅まで出られる。

岡山駅まで行ってしまえば、新幹線で一気に新大阪まで戻ることができる。

昼過ぎにある快速ことぶきに乗ることができれば1時間ちょっとで岡山駅に着くことができそうだ。

息子も昼ごはんを食べたあと、電車に乗れば寝る可能性は高いし、悪くない。

そんなわけで姫路から岡山まで姫新線と津山線をぐるりと回る鉄道旅をすることへと相なった。




宿と行き帰りの電車は決まったが、もう一つ心配なのは子どもの食事。

田舎の方ではサッと子どもが食べられるものを準備できる可能性が低そうである。

そのため、最低手荷物だけでも1泊2日食べられるものを持っていこうという話になった。

離乳食やおむつ、お風呂で遊ぶおもちゃ、その他子どもの必要なものを詰めるスーツケースを購入。






(1日目)

新幹線に乗るために新大阪駅へ移動。

さっそく新幹線のホームへ。

息子は初の新幹線である。

「いまから新幹線に乗ります!」




新幹線で姫路駅までは30分ほど。

駅に着いたらまずはトイレで息子のオムツ交換。

さらに大きな荷物はコインロッカーへ預けて、身軽になったところで姫路城を目指して出発。




みゆき通りやおみぞ筋など商店街をぶらつきつつ、昼ごはんも探す。

息子は最近、焼き芋に目がない。

そんな息子にピッタリの店を発見。

「日本一。。それは食べねば」




「神戸芋屋 志のもと」、全国焼きいもグランプリ初代日本一受賞というのぼり旗がはためいていた。

いろいろな種類の焼き芋が並ぶなか、しっとり目の「シルクスイート」をチョイス。




パパとママは「おっさんの海鮮所 まるを」でホタテ丼をテイクアウト。

おっさんの海鮮所 まるを




商店街を抜けた大手前公園のベンチでランチタイム。

息子は焼き芋と持ってきた離乳食を美味しそうに食べていました。

両親は甘く美味しいホタテを堪能しました。




昼ごはんを食べ終えたら姫路城へ。

1歳の子連れとしては、お城の前に広がる芝生で十分。

お城をバックに、芝生を思う存分ハイハイする息子。

「姫路城の前は広くて楽しいです」




芝生ではしゃいだ後は、列車に乗るために姫路駅へと戻る。

荷物を回収し、特急スーパーはくとに乗り込む。

姫路駅から佐用駅までは35分ほど。

息子はぐずることなく、無事佐用駅へと到着。

特急スーパーはくと




佐用駅のホームでスーパーはくとを見送った後は、佐用駅周辺を散策しようと駅から出ることにした。

田舎の駅にありがちだが、エレベーターはなく階段のみである。

妻に息子を抱いてもらい、ベビーカーや重い荷物を往復して階段の下へ下ろす。なかなかの重労働だ。




息子のオムツを交換し、自分たちもトイレを済ませて佐用駅をでた。

特に目的地があるわけでもなくぶらつこうと思っていたが、佐用の大銀杏というものが徒歩8分ほどであるらしい。

せっかくなので見に行ってみる。




案内では「中和堂」という和菓子屋さんと佐用警察センターの間の細い道を通るようになっているが、ベビーカーでは困難そう。

どうしようかなと思っていたら、道ゆく親切なお母さんがもう少し進んだところに、坂道でベビーカーでも大銀杏の方へ行ける道を教えてくれた。




教えてもらった道で大銀杏へ無事到着。

確かに立派な銀杏であり。

そしてすぐ隣にはJR姫新線と智頭急行が走っていて、電車をみることもできる。

電車が通るたびに息子は喜んでいた。

佐用の大銀杏




少しのんびりしたあと、電車の時間に合わせて佐用駅へと戻る。

再び、階段を往復して荷物をホームへと上げていく。

ちょうど居合わせた駅員さんも手伝ってくれた。




佐用駅から林野駅までも電車で30分ほど。

「本日最後に電車移動です」




ここまでそれなりの距離を移動してきているが、息子は最後も大きくぐずることなく電車に乗ってくれた。

無事林野駅へと到着。

「なかなかいい駅舎です」




林野駅からはホテルの送迎車で移動。

チェックインを済ませて、部屋で荷物を置く。

楽しみにしていたお風呂も、綺麗で子どもと一緒に入るにも問題ない大きさである。

「ここが今晩過ごす部屋です」
「外には温泉もついてます」




まずはホテル内にあるキッズスペースに遊びに行ってみた。

「おもちゃがいっぱいです」




想像よりも広く、おもちゃもいっぱいあった。

横にはフリードリンクのコーナーもあり、水やお茶なども飲めた。




部屋に戻ったあとは、ごはんまでまだ少し時間があったので、お楽しみの温泉に入ってみた。

「カメさん、いいお湯ですね」




温泉を堪能したあとは晩ごはん。

晩ごはんは部屋で食べられるのがありがたかった。

「離乳食、おいしいです」




久しぶりの宿泊旅行、ちょっとお酒も飲みながらパパとママも美味しい食事をいただきました。

豪華な夕飯






(2日目)

まずは朝食、朝ごはんはさすがに部屋ではなく朝食会場へ移動。

息子は離乳食+玉子焼きなど食べれそうなものを頬張る。

「朝ごはんもおいしいです」




朝ごはんのあとは、チェックアウトしてフロントに荷物を預け、電車の時間にあわせての林野駅までの送迎をお願いした。




林野駅へ送ってもらうまでにはまだそこそこ時間があったので、ホテルからベビーカーで歩いても10分ほどところにある「湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館」へと行った。

湯郷温泉てつどう模型館&レトロおもちゃ館

入場券は電車の硬券仕様




中にはいろいろなおもちゃや本格的な鉄道のジオラマなんかもあり、大人でも十分楽しめる内容である。

息子もおもちゃを触ったり、ジオラマを見たりしていたが、最終的にはプラレールのコーナーに食いついていた。

「いっぱい電車が走ってます」




ホテルへ戻る途中で、美味しそうなプリンも購入して、お土産をゲット。

美作農園のプリン




ホテルからは無事林野駅駅へと送ってもらい、電車の時間まで林野駅のホームで写真撮影。

「味のあるいいホームです」
「ボクの乗る電車が来ました」




林野駅から津山駅までは電車で25分ほど。

特に問題もなく津山駅に到着。

コインロッカーに荷物を預けて、息子のオムツを変えたら駅周辺を散策。




駅前にいきなり、息子の興味を引くSLが鎮座していた。

「ぽっぽです、かっこいいです」




お昼ごはんどきだったので、どこかで食べられないか探していたらすぐ近くに「Cafe Kakuzan」というお店を発見。

それほど広い店内ではないが、清潔感があり落ち着く内装である。

ベビーカーありの子連れでも快く迎えてくれた。




私は「お城山カレー」と「イタリアンソーダ」を注文。

妻は「お城山カレー」と「コーヒー」、息子にはご好意でバナナをくれた。

お城山カレー
イタリアンソーダ




お城山カレーは津山城跡をイメージしているらしく、ごはんの形がおもしろい。

お城の攻め方(ごはんの崩していき方)に性格が出そうである。

味はマイルドなカレーで食べやすく、具もいろいろ入っていて美味しかった。




店内でのんびり過ごしているうちに電車の時間も迫ってきたので、お礼を言ってお店を後にする。




これから津山駅から岡山駅までの移動である。

ここまで全て一回の列車移動は30分前後だったが、今回の移動は快速ことぶきという電車に乗っても1時間以上かかる。

子どもがグズらないか一番不安な移動だが、昼ごはん後、電車内ということでおそらく昼寝してくれるだろうという期待のもと電車に乗り込む。

快速ことぶき




電車に乗り込んで、走り出したら案の定、息子は昼寝をしてくれた。

ついでに私も妻も一緒にウトウト。

気がつくともう岡山駅手前だった。




無事、岡山駅に到着。ここまでくれば、新幹線にさえ乗って終えば新大阪まで戻れるし、新幹線の本数も十二分にあるので、少し安心感が出てくる。




息子のオムツなどを変え、荷物をコインロッカーに預けたあとは岡山駅を探検。

すぐ近くにNHK岡山放送局を発見。

中に入ってみるとなんと息子の好きな「いないいないばあっ!」のワンワンや「おかあさんといっしょ」のガラピコぷ〜のみんながいるではないか。

「ワンワンがいます!」
「ガラピコぷ〜のみんなもいます!」




息子は大喜びだった。

その後は、パパ、ママがお土産を買い、晩ごはんにと駅弁を買い、新幹線の時間ギリギリまでお買い物。




新幹線での移動も50分ほどかかるものの、この移動でも特に息子はグズることなく無事新大阪へ到着。

ここまでくればいつもの帰り道、最後まで問題なく帰宅することができた。




「関西どこでもきっぷ」の吊り革広告を見たことをきっかけに企画した旅。

1歳児を連れての宿泊旅、それなりに下調べをして、準備もして、望んだが、大きなトラブルがおこることもなく最後まで旅を楽しむことができて本当によかった。

今回の旅を考えるうえで、「息子とはじめてのお泊りでの旅がしたい」といういうのが一番で、「温泉に入っておいしいものを食べたい」というのが二番目の目的だった。

なので温泉付きの部屋をとり、ホテルのおいしい晩ごはんを主軸に、姫路では「姫路城に行ければいいな」くらいで、あとはあえてこれをするという予定をいれなかった。

それが結果的に、のんびりとしたゆとりのある旅につながったと思う。

両親ともに旅好きなので、これからも息子と一緒にいろいろなところに行きたいと思う。

実際に利用した「関西どこでも切符」

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